特許関連業務について、弊所はシンプルな方針を掲げます。発明の内容の把握、技術思想のコアの抽出、それを言い表す表現、の3つの局面それぞれについて、正確性と客観性を徹底的に追求することです。

 弊所は、「明細書作成者の個性が特許明細書に強く反映されるのは危ない」という考え方から出発します。明細書作成の過程では、特許があくまで発明に奉仕する立場であることを忘れず、発明者の方の考える発明内容、及び想定される自社・他社の製品の特徴を端的に表現することを最優先の目標としています。

 また弊所では、「標準化こそが本質的で永続的な革新実現の出発点である」との思想から、明細書作成にあたっての作業標準を体系的に構築し、所員の誰もがベストプラクティスに沿った統一された表現で明細書を作成できることを目標に掲げています。

 このためには、明細書の作成プロセスと同時進行的な所員同士のリアルタイムの議論を促して共通認識を醸成する技術的インフラと、過去に積み上げられたノウハウを今の業務に着実に還元する枠組み作りが必要です。
 弊所の開業と同時に設立した特許業務支援システム開発会社(サイレントテクノロジー株式会社)では、エディタをはじめとした明細書作成環境のほか、作業標準の適合チェックプログラムや、表現文例・お客様からの修正指示・上位概念/下位概念の関係を蓄積する共有データベース等、弊所業務を支える基盤としてのシステム群(知識循環プラットホーム)の独自開発を進めています。

 この方針のもと、弊所は、広範な経験を個人・組織の両面から10年近くにわたって蓄積してきました。これにより、弊所の作成する出願書類は、目を引く表現はないけれども極めて判り易いとの定評を頂いています。また、これに伴って、

 (1)読み易い文章と的確で工夫された図の表現により、原稿チェックの負担が小さく、依頼から出願までの期間を短縮できる。
 (2)いわゆる記載要件違反で特許庁から拒絶を受けることが極めて少ない。
 (3)外国出願の際の翻訳も容易で誤訳も起きにくい。

等の高い評価を頂戴しています。

 請求項や実施形態の作成にあたっての弊所の具体的な方針は、資料PDF(特許出願の基本方針)に記載されています。ご興味のある方はご覧下さい。